「ヴィオラと私と伊豆フィルと」
     ◆ 斉藤 千晶:ヴィオラ (熱海市)

 A「ヴィオラって何?」、B「ヴァイオリンより少し大きいやつだよ。」、A「?」、B「えーと、チェロよりも小さいよ。」、A「??」、B「だから!一番地味なやつだよ。」、A「あっ、わかった!」。よくこんな会話がされるほど地味な弦楽器ヴィオラですが、実は温かみのある音でオーケストラの内声を受け持つ重要な楽器です。例えて言うなら大福のあんこ、シュークリームのカスタードのような味わい深い存在です。その魅力にひかれ弾き始めて今年で10年、節目の年を伊豆フィルで迎えるとは数年前までは予想できませんでした。
 社会人になって以来仕事に追われ、弓を握れず悶々としていた時、伊豆フィルのサポーターである職場の先輩から入団案内をいただいたのが伊豆フィルとの出会いでした。見学初日、「ヴィオラが弾きたい!」という思いだけで飛び込んできた無鉄砲な自分を団員の方々が温かく迎えて下さったことは今でも忘れられません。この温かな雰囲気、懐の深さこそ、練習場所も演奏ホールも決して恵まれているとは言えない伊豆の地で、多くの人々の支持を集め、17年も活動を続けてきた伊豆フィルの秘密であると確信しています。
 さて、今度の演奏会はヴィオラがショートケーキのいちご並の主役を務めます。「運命」第2楽章にぜひご期待ください。私の音は「味わい深さ」には程遠いですが、受け入れてくれた伊豆フィルと聴きに来られる方々へ、感謝と敬意を込めて演奏をします。


                       (第30回定期演奏会に寄せて)

 「Sさんと『運命』」
     ◆ 津久井 文夫:ホルン (藤枝市)

 伊豆フィルの団員の中には、伊豆以外の遠くから参加している人達が結構います。私達夫婦も藤枝から練習に通っています。伊豆フィルが誕生した時に仕事の関係で下田に住んでいた縁で、以来十数年続けていましたが、5年前に結構しんどくなって退団させていただきました。しかし、この春また舞い戻ってしまいました。そうさせたのは、団員の皆さんの人柄のせいだと思います。
 ところで、楽団設立当初から親しくしてもらっていたSさんというトロンボーン奏者がいました。誰にでも声をかけ、誰とでも気さくに話をする、実におおらかな人でした、私にとっては、その人に会って交遊を深めることが、伊豆フィルへ行く一つの楽しみでした。しかし、平成11年に急逝されてしまい、本当に落胆したのを今でも覚えています。その時練習していた曲が、今回も演奏する「運命」で、曲名が如何にも何かを物語っているようでした。それから、早11年が経ち、伊豆フィルは再びその曲を演奏することになりました。Sさんを中心にワイワイやっていた仲間は、現在も伊豆フィルの主要なメンバーです。そのハーモニーを天に届けたいと思います。

                       (第30回定期演奏会に寄せて)

 「きっかけ」 
     ◆ 杉山 幸子:クラリネット (伊豆市)

 そもそも、私がクラリネットを始めたきっかけは、幼馴染が楽器を貸してくれるという好意の一言でした。
 音が出ることがとにかく楽しくて、毎日暴走列車が走るがごとく練習にのめりこみ勉強はまるで手をつけず、家族に心配されるほど考えるのは楽器のことばかりの毎日でした。
 何年か経ち、だんだん楽器が吹けるようになってきた頃、同じ部活のひとりが一本のカセットテープを貸してくれました。
 それが、初めて聴いたオーケストラの曲でした。
 「なんて透き通った響きを奏でるんだろう!」と当時の私は感激し、もっといろいろな曲を聴いてみたい、どうせならやってみたい、とオーケストラに興味を抱くに至りました。たまたまご縁もあって、伊豆フィルで演奏する機会をいただくことができ今があるのですが、すべてはふとしたきっかけから始まりました。
 今回の演奏会は、誰もが知っているといわれる有名な曲「運命」 「未完成」を同時に取り上げています。
 何度も聴いたことはあるはずなのに、時間がたって聴いてみるとその度に新しい発見ばかり沸いてきて、今回の演奏会という機会がなければ気付けなかったこともたくさんありました。
 演奏するのは年も、経歴も、楽器を始めた理由もここにいるきっかけも違う色々な人たちの集まりです。
 お気づきですか、舞台の上では必死の形相のようでも、実は楽しくて心中穏やかではないのです。
    そんな人たちの演奏が面白くないはずがありません。
    この機会に、ぜひ、見にいらしてください。
 素敵な音楽を知っていただくきっかけになれば幸いです。

                       (第30回定期演奏会に寄せて)
 
 「名曲を聴きに来てください!」 
      ◆ 小澤 誠:ファゴット 

 伊豆フィルハーモニー管弦楽団第30回定期演奏会を6月6日(日) 14時より伊東市観光会館ホールで開催します。今回は、小屋敷先生の指揮により、名曲中の名曲で皆さん良くご存知の「シューベルト交響曲第7番 未完成」と「ベートーヴェン交響曲第5番 運命」、メジャーではありませんが素晴らしい「オイリアンテ序曲(ウェーバー作曲)」を演奏します。ここだけの話ですが、もちろんアンコールも皆さんご存知のBさんの作品を予定しています。
 実は、この様な誰でも知っている名曲を演奏するのは、結構大変で緊張の連続なんです。なぜかと言うと、「誰でも知っている=変な演奏をしたり間違えたりしたら一発でバレる!」、更に「CD等で名演奏が一杯聴ける=名演奏と比較される!」等、ごまかすことができないんです(誰も知らない曲なら、間違えても涼しい顔をしてごまかすこともできますが・・・)。だから、我々も名曲を名曲らしく演奏していると感じることができ、来ていただいた方にも名曲として感じていただける様、小屋敷先生の指導のもと練習に励んでおります。当日の演奏を期待してください。
 最後になりますが、これまで伊豆フィルに対し色々な方々よりご支援をいただき深くお礼申し上げます。私は、創設後間もない時期に伊豆フィルに入団し、地域の方々に支えられた数少ないオーケストラの一つと感じ感謝しております。伊豆フィルを存続・発展させる為には、今後も皆様の支援が不可欠です。演奏会に来ていただき、名曲を聴いていただけると幸いです。

                       (第30回定期演奏会に寄せて)

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伊豆フィルハーモニー管弦楽団


伊豆フィルは、音楽を愛する心と“わくわくする心”を持ち続け、常に新しいよろこびを求める愛と調和を奏でることにより、伊豆を中心として地域文化の発展に寄与する事を目的としてます。

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伊豆フィルニュース/伊豆新聞・団員寄稿文より



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