「私と伊豆フィルハーモニー管弦楽団」
     ◆ 菊池 健一郎:コントラバス (湯河原町)

 
今回の定期演奏会を目前にして、伊豆フィルハーモニー管弦楽団に入団して何年になるかと思い起こしてみたところ、13年が経ち、定期演奏会で取り組んだ曲も数十曲を数え、自分のことながら驚いている次第です。
 学生オーケストラの団員だったこともあって、再びオーケストラで演奏できる日がくるといいなと、漠然と夢を描いていたところ、50歳の時その機会に恵まれ、団員になりました。以来13年間、一人娘が嫁ぎ、孫が誕生し、三十数年勤めた会社を定年退職しと変化がありましたが、オーケストラの団員であることは続けてきました。
 オーケストラでの私のパートナーは、身の丈200センチメートル、胴回りの一番太いところ180センチメートルという巨漢コントラバスです。オーケストラで通常使われている楽器の中では最も大きい楽器ですが、大きな外観から想像がつかない程楽々移動できます。大型車やトラックに頼らなくても、普通乗用車・軽のワンボックス車にも積み込むことができ、さらに楽器に脱着式の車輪を取り付け、押して歩くこともできます。コントラバスはオーケストラで最も低い音域を担当して、よく音の土台作りと言われています。確かにメロディーを演奏することはほとんどなく、コントラバスの楽譜を見ても曲名はさっぱりわかりません。家族からも「個人練習を聴いていると何の曲を弾いているのかわからないけど、全体合奏になって、よく聴いていたフレーズはここの一部分だとわかる」と言われます。
 今回の定期演奏会では、伊東市の宝である、伊東市少年少女合唱団と共演します。爽やかに澄みきった歌声はまさに天使の響きです。4月に行われた第36回発表会を聴かせて頂きましたが、音楽と言葉を大事にしている姿勢が伝わってきて、感動しました。若い人たちから力を貰いより良い音楽とより良いステージをつくり上げたいと、気持ちを引き締めている今日この頃です。


                        (第35回定期演奏会に寄せて)

 「バイオリンを始めて」
      ◆ 野村 由美子:ヴァイオリン (伊東市)

 バイオリンを習い始めて4年と少々。そんななか昨年伊豆フィルへの入団のお誘いがあり未だ実力不足なので、いろいろ悩みましたがこの機会を逃したらもうチャンスはないかも知れないと思い意を決して入団しました。未熟な私ですが団の皆さんに温かく迎え入れていただき、大変感謝しています。若くはないのに難しいバイオリンを始めたのは「人間やろうと思ったらやれないことは無い」という私の思いがあり、ある書物に「バイオリンの音色は人間に安らぎを与えるオト」だと書かれていて、これから人生の後半をそんな音と共に過ごせたらという事と、また画家のある先生が「どんな世界的に有名な絵画を観ても感動し涙を流す人は稀である。しかしクラシックなどの音楽は多くの人に感動を与え涙させることが出来る。そういう意味では音楽は実に素晴らしい。」という話をされているのを何かで読んだのがきっかけになりました。
 良い先生に巡り会えました。伊豆フィルの創設者のお一人でバイオリンの外岡協子先生のご指導を受けられる事になったのは幸いでした。オーケストラは沢山の楽器の集合体で一つの曲を指導者のもとに皆で作り上げていくという過程が実に楽しいものです。そんなステキな環境の中で団の皆さんに迷惑にならないようにと家では懸命に練習をしている毎日ですが練習中音符を追っていると心に響く旋律に出会ったりして小さな感動をしています。とにもかくにもナマ演奏はCDやTVなどで聴くよりもずっと素晴らしいものなのです。6月30日の伊豆フィルの定期演奏会に時間がありましたらどうぞ足を運んでみて下さい。
 お待ちしております。                        
                        写真撮影 田代守義

                       (第35回定期演奏会に寄せて)

 「音楽でつながる」 
       ◆ 桜井 幹子:ヴァイオリン (伊東市)

 10年ほど前のことですが、合唱団に入っていた母から「歌うことができるこの時間を大切にしたい、そしてあなたにも感謝です」と言われたことがありました。母はその年の発表会で第九を歌うとかで、連日熱心に練習テープを聴いていました。私も一度だけですが第九を歌ったことがあったため、自分も歌ってみたり(でも恥ずかしいので小声で)母と一緒にドイツ語辞典で調べたりしていました。ほんの少しの時間でしたが、大人になってから親子として向き合える得難い時間だったと思います。私は母の言葉を聞いて多少の照れくささもあり「大げさね」と軽い返事をしただけでした。お互いにひとりの人間としての応対ができ胸を張ることができました。
 その母が2年前のちょうど今頃突然天国に旅立ちました。とてもつらかったのですが家族と周りの方々の支えを受け、なんとか日常を取り戻し一時は休んでいたオーケストラをはじめる事ができました。母の言葉どおり、その瞬間がまたとない大切なひとときにつながることを知りました。家族の理解と応援があってこそ今の私がいます。家族に心から感謝しています。
 オーケストラの練習は個人やパートごとの分奏をこなしつつ、全体練習に挑みます。たとえ譜面どおりに弾けても鈴木彰久先生の指導を受けると、音へのこだわりやほかの楽器にたいしての配慮を欠いていたことを知ります。課題の多さに少しくじけながらも、同時に曲を深く知る魅力を味わい再び練習を続けます。
 今回のファミリーコンサートでは少年少女合唱団のみなさんとの共演があります。またお客様と一緒に歌うステージもございます。本番前にはロビーにて楽器紹介や楽器体験コーナーも設けてあり、わが団をより身近に感じていただければ幸いです。皆様のご来場を団員一同、心よりお待ち申し上げます。

                       (第35回定期演奏会に寄せて)
 
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伊豆フィルハーモニー管弦楽団


伊豆フィルは、音楽を愛する心と“わくわくする心”を持ち続け、常に新しいよろこびを求める愛と調和を奏でることにより、伊豆を中心として地域文化の発展に寄与する事を目的としてます。

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